「やりたいことがわからない」を卒業する方法|20代のためのキャリア設計ガイド
「やりたいことがわからない」を卒業する方法|20代のためのキャリア設計ガイド
「あなたの夢は何ですか?」「将来やりたいことは?」——この質問をされるたびに、胸がギュッと苦しくなったことはありませんか。SNSを開けば、同世代が「天職に出会えた」「好きなことで生きていく」と発信している。一方で自分は、やりたいことが何なのかすらわからない。
安心してください。それは、あなただけの悩みではありませんし、答えが出ないことは決して恥ずかしいことでもありません。この記事では、「やりたいことがわからない」という状態の正体を明らかにし、そこから具体的に動き出すための方法をお伝えします。
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20代の約7割が「やりたいことがわからない」と感じている
リクルートキャリアの調査によると、20代の社会人の約68%が「自分が本当にやりたいことがわからない」と回答しています。さらに、マイナビの転職意識調査では、転職を考える理由の第2位が「自分のやりたいことを見つけたい」でした。
つまり、「やりたいことがわからない」は多数派の悩みなのです。
> 「やりたいことがある人」のほうが実は少数派。わからないことは、スタートラインに立っているということです。
では、なぜこれほど多くの20代が「やりたいこと」を見つけられないのでしょうか。
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「やりたいこと」が見つからない3つの構造的な理由
1. 「やりたいこと=天職」という誤った前提
多くの人は「やりたいこと」を壮大なものとして捉えすぎています。「世界を変える仕事」「一生をかけるライフワーク」——そんなものが20代で見つかるほうが稀です。
Aさん(24歳・IT企業のカスタマーサポート)はこう語ります。「『やりたいこと』って、イーロン・マスクみたいな壮大なビジョンが必要だと思い込んでいました。でも、友人に『お客さんの問題を解決するの、楽しそうに話すよね』と言われて、日常の中に答えがあったことに気づいたんです」。
2. 経験の絶対量が足りていない
20代はまだキャリアが始まったばかり。「やりたいことがわからない」のは、判断するための材料が不足しているだけの場合がほとんどです。
食べたことのない料理の好き嫌いを聞かれても答えられないのと同じです。まず「食べてみる」経験が必要なのです。
3. 「正解は1つだけ」という思い込み
キャリアに唯一の正解があるという思い込みは、行動を止める最大の原因です。実際には、あなたに合う仕事は複数存在します。 キャリア研究の第一人者であるジョン・クランボルツ教授の「計画された偶発性理論」によれば、成功したキャリアの約80%は予期せぬ偶然の出来事がきっかけで形成されています。
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ステップ1:「やりたいこと」の定義をリセットする
天職探しを始める前に、まず「やりたいこと」の定義を書き換えましょう。
「やりたいこと」=「時間を忘れて没頭できること」ではありません。
もっとシンプルに考えてください。
- 「他の人より少し上手にできること」
- 「頼まれると、なんとなく嬉しいこと」
- 「気がつくと自分から調べていること」
これらの小さな傾向の中に、あなたの「やりたいこと」の種が眠っています。
> 大きな情熱を探すのではなく、小さな「気になる」を集めることから始めましょう。
Bさん(26歳・メーカー事務→Webマーケター)の例が参考になります。「特に得意なことなんてないと思っていました。でも、友人のInstagramの投稿を頼まれて作ったら『センスいいね』と言われて。SNSの分析も気がつくとずっとやっていて。そこからWebマーケティングという選択肢が見えてきたんです」。
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> 📎 あわせて読みたい:[社会人の自己分析のやり方](/articles/jikobunseki-yarikata-shakaijin)
ステップ2:「3つの円」で自分を整理する
次に、自分の中の情報を整理するフレームワークを紹介します。紙とペンを用意して、以下の3つの円を描いてみてください。
円1:CAN(できること)
今の仕事や過去の経験で身につけたスキルを書き出します。
- 資料作成が丁寧と褒められる
- 人の話を最後まで聞ける
- 数字を見るとパターンが見える
- 初対面の人ともすぐ打ち解ける
円2:WILL(やりたい方向性)
大きな「夢」でなくて構いません。「こういう状態で働きたい」という方向性で十分です。
- チームで何かを作り上げたい
- 自分のペースで働きたい
- 目に見える成果物がほしい
- 人に教えたり、導いたりしたい
円3:MUST(市場が求めていること)
今の社会やマーケットで需要があるスキルや役割を書きます。
- DX推進、データ分析
- コンテンツマーケティング
- カスタマーサクセス
- プロジェクトマネジメント
3つの円が重なる部分に、あなたの「次の一歩」があります。
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ステップ3:「小さな実験」を5つ始める
フレームワークで方向性が見えたら、次は行動です。ただし、いきなり転職や退職をする必要はありません。
「小さな実験」を5つ、同時並行で走らせることを おすすめします。
具体例:
- オンライン講座を1つ受講する(Udemy、Schooなど)——所要時間:週2時間
- 副業マッチングサイトに登録する(クラウドワークス、ココナラ)——所要時間:30分
- 興味のある業界の人に話を聞く(X/Twitterでのカジュアル面談)——所要時間:1時間
- 社内の別部署のプロジェクトに手を挙げる——所要時間:上司に相談5分
- 気になる分野のブログやSNSで発信する——所要時間:週30分
Cさん(28歳・商社営業→人事コンサル)は5つの実験の効果を実感しています。「5つ全部やったうち、ハマったのは2つだけでした。でも、やらなかった3つも『これは違う』とわかったことに価値があった。 消去法で自分の方向性が絞れたんです」。
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ステップ4:「やりたいこと」を育てる思考法
小さな実験を始めたら、次のサイクルを回し続けてください。
- やってみる(1〜2週間)
- 振り返る:ワクワクしたか? 苦痛だったか? 上達を感じたか?
- 続けるか、切り替えるかを判断する
- 続けるなら少しレベルを上げる
このサイクルを3ヶ月間回すだけで、漠然とした「わからない」がかなり具体的な方向性に変わります。
> 天職は、考えて見つけるものではなく、動いて育てるものです。
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よくある不安への回答
Q. 20代後半ですが、もう遅いでしょうか?
まったく遅くありません。キャリアは40年以上続くマラソンです。25歳でも28歳でも、長い目で見ればスタート地点の差はほとんどありません。エン・ジャパンの調査では、20代後半での転職成功率は全年代で最も高いという結果も出ています。
Q. 親や周囲に反対されそうで不安です
「やりたいこと探し」は、今の仕事を辞めることとイコールではありません。今の仕事を続けながら、小さく実験することから始めれば、誰にも反対されません。結果が出てから報告すれば十分です。
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> 📎 あわせて読みたい:[逆算式キャリアプランの立て方](/articles/career-plan-tatekata-30dai)
まとめ
- 「やりたいことがわからない」のは20代の多数派。恥ずかしいことではない
- 壮大な夢を探すのではなく、小さな「気になる」を集めることから始める
- CAN・WILL・MUSTの3つの円で方向性を整理する
- 5つの「小さな実験」を同時に走らせて、動きながら見つける
- 天職は考えて見つけるものではなく、試して育てるもの
まずは今夜、スマホのメモアプリを開いて「最近ちょっと気になったこと」を5つ書き出すことから始めてみてください。あなたの「やりたいこと」は、すでにあなたの日常の中にヒントを残しています。
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